輪島市内の神社の畳入れ替えで、新畳を納品させていただきました。
神社で少し華やいだ雰囲気が良いかと思い、中央部は格式ある繧繝縁(うんげんべり)をイメージした畳べり、廻りは赤色の畳べりをおすすめしました。
秋の祭礼時には、地区の方々にも「きれいになった。」と好評とのことでした。
この神社へ下見に行ったおり、当社創業者 岩坂吉麿が畳を寄進していることがわかり、調べてみると30年程前に新畳8枚と残り38枚畳おもて替えをしていました。
今回、発注された方は「自分がこの地に生きたあかしとして神社に何か寄進をと思っていたが、岩坂のおじじが畳を寄進しており、古くなったから自分が全部入れ替えたい」と依頼をいただきました。
祖父は口癖のように「名残しの仕事をしろ」と言っており、自分の思う「名残しの仕事」よりも、もっと大きな意味があったと気付きました。いろいろな意味で本当に有意義なありがたい仕事をさせていただきました。